自社サイトやサービスサイトを宣伝するために、PPC広告の運用を検討している方もいるでしょう。しかし、PPC広告にはお金がかかってしまうため、できれば自分で運用したい方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はPPC広告の3つの種類と、メリット・デメリットを解説します。さらに、PPC広告を自分でおこなうポイントも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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PPC広告とは?
自社サイトやサービスの宣伝方法にはさまざまな種類があり、TVコマーシャルやラジオ、チラシやダイレクトメールといった従来の宣伝広告に加え、インターネット上で宣伝するウェブ広告があります。
ひとえにウェブ広告といっても、さまざまな種類があり、昨今はPPC広告が注目されています。そもそも、PPC広告とは、Per Pay Click広告のことであり、クリックされるごとに費用が発生する広告方式です。
一般的な広告の場合、人の目に触れられるかどうかにかかわらず、宣伝広告が掲載されるだけで広告料がかかってしまいます。一方、PPC広告は、クリックされるごとに費用が発生するので、見込み顧客の集客につながりやすいといった特徴があります。
PPC広告の3つの種類
PPC広告には、大きく分けると「ディスプレイ広告」「リスティング広告」「SNS広告」の3種類があります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、ウェブページやアプリなどに表示されるバナーや動画広告のことです。画像や動画を使って宣伝できることから、視覚的に目に入りやすく、クリックされやすいのが特徴です。
通常は、クリックされるごとに費用が発生しますが、中には閲覧数に応じて費用が発生するといったプランもあります。
いずれの場合も、視覚的に宣伝できるので、コストパフォーマンスの高い広告方式といえるでしょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索ページなどで表示される広告方式のことをいいます。別名、検索連動型広告とも呼ばれており、検索キーワードに関連する広告が表示される仕組みです。
検索連動型なので、すでに興味を持っている顧客が閲覧しているページに広告を表示できることから、高いクリック率を期待できます。ただ、入札単位などで表示される広告が決められることから、キーワードや内容によっては、一定の宣伝費用が必要になるケースも少なくありません。
とはいえ、潜在顧客の目に触れられることから、高い効果を期待できるでしょう。
SNS広告
SNS広告は、InstagramやFacebook、X(旧Twitter)などに表示される広告です。SNSを利用しているユーザーの閲覧履歴や属性から、適切な広告が表示される仕組みであり、リスティング広告と同様に高いクリック率を期待できます。
また、写真や動画を使った広告にも対応しているので、視覚的にもアピールすることができるのも特徴といえるでしょう。
PPC広告のメリット
さまざまな種類があるPPC広告ですが、具体的にどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
予算に応じた広告が出せる
PPC広告の最大のメリットともいえるのが予算に応じて自由に広告を出せる点です。PPC広告はクリックされるごとに費用が発生する広告であり、逆をいえば無駄な広告費用をかけずに効率的に広告を出すことが可能です。
あらかじめ予算の上限を設定しておき、その金額に達すると、自動的に広告の配信が停止されるので、予算を超えて請求される心配はありません。少ない予算からでもはじめられることから、まずはどのような効果があるのか、試してみたいという方にもぴったりの宣伝手法でしょう。
自由に編集できる
自由に編集できるのもPPC広告の魅力です。チラシやダイレクトメール、TVコマーシャルなどは、一度制作すると、簡単には編集できず長期に渡って同じものを使用しなければなりません。しかし、PPC広告の場合、自分の好きなタイミングで画像や文章の差し替えが可能なので、自由に編集できるのがメリットといえるでしょう。
たとえば、期間限定のキャンペーンをアピールしたいときや、日にちや曜日に合わせて文章を変えたいといった希望も叶えられます。
やめたいときにやめられる
PPC広告は自由に編集できることに加え、広告の停止も自分のタイミングでおこなうことが可能です。事前に設定していた上限金額に達する前に、広告の配信を停止できます。
必要に応じて広告配信を再開できるので、一時的に配信をストップさせたい場合や、一定期間様子を見たい場合などにも対応できるので、使い勝手のいい広告手法といえるでしょう。
PPC広告のデメリット
一方、PPC広告のデメリットとして挙げられるのが、キーワードや業種によってはクリック単価が高いという点です。PPC広告は誰でも自由に出稿できるというのが特徴ですが、人気のあるキーワードや、競合が多い業種の場合、表示される広告は入札によって決められます。
つまり、どれだけ予算をつぎ込むかによって、広告が表示されるかどうかが決まるのです。キーワードによっては、1クリックあたり1,000円を超える場合もあるので、想像よりもお金がかかってしまうということもあるでしょう。
とはいえ、あらかじめ上限金額を設定しておけることから、予算を超える心配はありません。
PPC広告を自分でおこなうポイント
ここでは。PPC広告のうち筆者も経験があり、多くのPPC初心者が初めにスタートするGoogleの”リスティング広告”を例にPPC広告を自分で行うポイントを説明したいと思います。説明するにあたりより具体的な商品を想定した方がわかりやすいので、ここではハンドメイドのアクセサリーをPPC広告を使って販売していくと仮定します。最初の段階ではポイントは7つです。以下のポイントを抑えてPPC広告をスタートさせましょう。
- キーワードリサーチ
- 予算設定
- 入札戦略
- 広告文作成
- ホームページの最適化
- 品質スコア
- ターゲティング
順番確認していきましょう。
1.キーワードリサーチ
まずは、キーワードリサーチを行います。販売しい商品はハンドメイドのアクセサリーです。Googleのキーワードプランナーなどを使ってキーワードリストを作りましょう。キーワードプランナーはここをクリックして登録画面で手続きを行えば誰でも無料で使用できるようになります。
使用開始可能となりましたら、ツールから「キーワードプランナー」をクリックしましょう。すると下の画面になりますので「新しいキーワードを見つける」をクリックして次の画面に進みます。
すると、下の画面になりますので、ここからキーワードを探します。
リサーチするキーワードは「ハンドメイドアクセサリー」です。検索窓より検索を行うと、関連性の高いキーワードが一覧で出て来ます。①がキーワードで、②が月間平均の検索数、③が競合の強さ、④はクリックされた時の目安となる単価です。例えば一番上の「レジン ピアス」の場合は、月間検索数が1000~1万で競合は多くいます。リスティング広告で一番上部に掲載される時のクリック単価は安くて7円~高くて190円が目安と言う事です。
Googleリスティング広告は自然検索の上部にでてきますが、画像広告は横に並んだりもします。例えば、あなたが実際にGoogeleリスティング広告を出稿すると以下の様に目立つ場所に掲載されます。
スポンサーと書かれれている部分がリスティング広告となります。一番上部なのでやはりクリックされやすいです。
この様に、自分のサイトに来て欲しい人がどの様な検索キーワードを使って商品を探してるかイメージしながらリスティング広告に出稿するキーワードを選んでいきます。ちなみにキーワードプランナーに表示された関連キーワードは一括ダウンロード可能です。Excelに落として検討しましょう。
2.予算の設定
1日あたりの予算を決めましょう。具体的な操作方法は公式ヘルプを参照してください。ここではコツについて説明します。
1日の平均予算は月トータルで見るようにしましょう。例えば1日の予算を1,000円に設定していても消費される金額が3,000円や4,000円なんてことも普通に起こります。特に開始直後はGoogleリスティング広告AI側にデータが蓄積されてないので学習中として動きます。途中で1日の予算が500円や200円などになり調整されますので月予算3万円の見込みが5万円や10万円になる事はありえませんのでご安心下さい。
3.入札額の設定
入札額とはGoogleのリスティング広告内で1クリックあたり、いくらまでなら支払う事ができるかを決める上限の金額です。先程のキーワードリサーチの項目で、画像①~④をご覧頂きましたが、その④の目安がその1クリックあたりの額となります。実際に出稿される側の気持ちとしてはできるだけ安く済ませたいと思います。1クリックで売上に繋がるかどうか分からないのに100円も支払いたくないですからね。できれば30円ぐらいに設定しておきたい所です。でも、ここは「自動入札機能」をおすすめします。筆者の戦略としては、自動入札でクリックの最大化を設定していました。Googleのサポート担当者からは「コンバージョン数の最大化」の方がお問い合わせに繋がると勧められました。コンバージョン数の最大化の設定をして試した所、1クリック100円~150円だったものが。1クリック1,000円とかになったのでビビッてしまい元の「クリックの最大化」に設定を戻した経緯があります。こちらの設定でも十分の集客できていたので筆者のビジネスでは問題ありませんでした。このあたりは実際に試しながら自分のビジネスに合う方法を思考錯誤されるとよいでしょう。自動入札の詳しい仕組みや戦略の詳細については以下、公式サイトで確認頂けます。
4.広告文作成
あなたのアクセサリーの魅力を伝える広告文を考えましょう。例えば「手作りの温もりを感じるオリジナルアクセサリー」といった文言で、あなたの商品の特徴やこだわりを伝えることが重要です。広告文に関しては私によいアイデアがあります。ここはAIの手を借りるのがおススメです。chatGPTなどの生成AIにお願いして「アクセサリーの魅了をつたえる広告文を10個だして」などと依頼するとスラスラと書いてくれます。
- より具体的なターゲット像を伝える事
- 最終的な改善は自分で行う事
この2点をポイントにAIを活用しましょう。「20代女性で活動的な女性に響くオリジナルアクセサリーの広告文をつくって」
実際にchatGPTにお願いしました。1分ぐらいで5つの広告文を作ってもらいました。実際の広告文がこちらです。
- 「毎日をアクティブに!✨ あなたの動きを美しく彩る、20代向けオリジナルアクセサリー。」
- 「アクション溢れる日常に、ぴったりの輝きを。独自のデザインで、20代女性の魅力を引き立てます。」
- 「活動的なあなたに寄り添う。毎日の冒険を特別にする、20代女性専用のアクセサリーコレクション。」
- 「日常のステージで主役に✨ 20代活動的女性のための、輝きとスタイルのオリジナルアクセサリー。」
- 「アクティブライフをさらに輝かせる一品。20代女性向け、こだわりのオリジナルデザインアクセサリーで新しい自分を発見。」
このまま使ってもいいですし、ちょっとイメージに合わない場合はGPTと会話をしながら改善して行く事ができます。個人的には「あ~この表現がいいな~」「こんなフレーズは”スッ”と思い浮かばなかったな~」とアイデアとして活用しています。
例えば上記の5つの中から組み合わせを変えて「20代女性専用アクセサリー!独自のデザインでアクティブなあなたにピッタリ」こんあ感じとかいかがでしょう。0から1を生むのは大変ですが1から2にするのは比較的楽ですね。
https://chat.openai.com/ chatGPTはこちらから無料で使えます。
5.ホームページの最適化
広告をクリックした人が辿り着くホームページの内容やデザインは大切です。ユーザーが欲しい情報や購入ボタンが見やすい位置にあるか確認しましょう。いくつかポイントがありますが、まずは、広告文をクリックして訪問してきたユーザーが広告文と違うな~と感じてしますとスグに離脱してしまいます。広告文には「20代女性のアクセサリー」になっていたのに「男性用のアクセサリー」が表示されると”なんで~”となりますねよ。その様な細かな部分をしっかりチェックしなければなりません。その他には次の項目も確認しておくとよいです。
明確なコール・トゥ・アクション (CTA)
ユーザーが次にどのようなアクションを取るべきかを明確にわかるボタンやリンクを配置します。例えば、アクセサリーショップの場合、「今すぐ購入」や「カートに追加」などのCTAが考えられます。
CTAボタンの色やサイズ、 位置もテストして、最もクリックされやすいデザインにすることを考えましょう。
お客様の声や評価
他のお客様のレビューや星の評価を掲載することで、商品の信頼性や品質をアピールします。実際の購入者の声は、新しい顧客の購買意欲を刺激する強力な要因となります。
レスポンシブデザイン
PCからのアクセスよりもスマートフォンやタブレットからの訪問が多くなっています。モバイルフレンドリー(スマホからのアクセスを想定)に最適化されたホームページが当たり前の時代となっています。タッチ操作に適したボタンの大きさや、モバイル画面にフィットするレスポンシブデザインで表示できるようにしましょう。
品質スコア
Googleリスティング広告のプラットフォームでは、広告の品質を示す「品質スコア」という指標があります。広告文の関連性やホームページのユーザビリティなどを高めることで、クリック単価を下げることができます。
品質スコアはGoogle広告のプラットホームにログインして次の手順で確認できます。
左側の「オーディエンス・キーワード・コンテンツ」をクリック一覧を横にスクロールして品質スコアを確認できます。写真は筆者使用のものですが、現在ストップしているので「品質スコア」はーとなって表示されていませんが、品質スコア(履歴)から確認できます。
品質スコアは10/10に近づくことを目指し広告文やホームページの内容を改善していきましょう。
品質スコアが高くなるメリットとは?
ズバリ!クリック単価が安くなり、且つ、上位表示される機会が増えます。良質な広告だと認知されるスコアなのでよい広告は安くよい位置に表示しますよ。検索ユーザーのユーザー意図とマッチする広告を投稿して下さいね!という事です。
品質スコアが見当たらない時
左側の「検索キーワード」をクリックして、一覧に品質スコアが見当たらない時は非表示なっています。表示してあげましょう。手順は「表示項目」えおクリックして行えます。
表示項目>表示項目を変更をクリックします。
品質スコアと出て来ますので、右側の下矢印を押します。すると詳細の項目が確認できます。上記の写真の様に「品質スコア」や他の必要な項目にチェックを入れて「適用」ボタンを押しましょう。
これで、表示される様になりました!
ターゲティング
Google広告ではターゲットを絞った広告戦略を行う事ができます。例えば筆者は福岡県で商売を行っており福岡県の方だけのお問い合わせを必要としています。その様な広告主は地域を福岡県に絞って広告を配信できるのです。ターゲティング機能を使うとさらに福岡市や久留米市、飯塚市、春日市などより詳細にエリアを絞った広告掲載が可能です。また、人への絞り込みも可能です。40代男性や、20代女性などに設定する事で自分が販売しようとするアクセサリーをどのユーザーに訴求するかも決めれます。ターゲティングではさらに購買意欲の強いユーザーに向けても広告を配信する事ができます。Googleは、あたなが販売したい「アクセサリー」と同じジャンルの商品を調べていたり検討している人物を検索行動やアクセスの傾向でカテゴライズしています。その様な層に対し広告を配信するので効率的な広告を打つことが可能となります。まとめると、最初に設定するターゲティングの項目は以下の5つをおすすめします。
- 地域(広告を出稿する地域)
- 時間(8時~18時など任意で配信時間を決めれます。営業時間のみなどで配信すれば電話受付もスムーズに行えます。
- 性別
- 年齢
- 購入意欲の強いユーザー層
その他にも、デバイスで予算を振り分けたり、疑似ユーザー層、リマーケティング(既に自社サイトに訪問した事があるなどとかかわりのあるターゲット層)など細かな設定も可能です。まずは、上記の項目設定からスタートしましょう。
まとめ
自社サービスや商品を宣伝するにあたり、PPC広告を検討している方は本誌を参考にリスティング広告から始められてはいかがでしょうか?クリックされるごとに費用は発生しますが、あらかじめ上限金額を決めておけますので、低予算からでもはじめられます。
また、ターゲットとなる地域や時間、人物までにもフォーカスした配信が可能なので非常に費用対効果の高い広告出稿を実現できます。筆者は、リスティング広告とSEO対策を組み合わせる事で事業開始から4年が経過しますが集客(お客様)に困った事はありません。広告費にお金をかけて売り上げが上がらなかったらどうしよう・・・。という気持ちはよく理解できます。そんな時はSEO対策も検討されてはいかがでしょうか?自分でできるSEO対策は下記の記事を参考にして下さい。
SEO対策の”やり方”を説明。あなたが持っている専門性と言うアドバンテージに注目。
記事の担当者(執筆/監修)
株式会社スマイクリエイト/代表取締役安部圭一/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。今まで蓄積した経験と知識を活かし、自身でキーワード選定やコンテンツ記事の執筆を行い、ローカルキーワード戦略に於いて、2000以上のキーワードで上位表示を達成する。その結果、新規お問い合わせは年間2,800件を超え、創業4年で年商1億円を突破。2023年よりネット集客の実績と経験を活かし再現性の高いSEOサポート事業を開始する。