物やサービスを普及させる、売上を伸ばすうえで「集客」は欠かせません。自社の状況や集客の目的、ペルソナに合わせて最適な集客方法を選択することが重要ですが、なかでも「オンライン集客」を活用したいと考えている方も多いでしょう。
そこで今回は、オンライン集客とはなにか、メリットや具体的な方法について解説します。
オンライン集客とは?
オンライン集客は、インターネットを利用した集客方法のことです。
近年、インターネットの普及に伴い、消費者の購買行動は大きく変わりました。商品やサービスについての情報をインターネットで検索したり、インターネット上で買い物をしたりすることが一般的となっており、購買行動を行ううえでインターネットの重要性が高まっている傾向にあります。
そのため、インターネットを介したオンライン集客を強化することで、効果的な集客が期待できることから注目を集めています。
オフライン集客との違い
集客方法は「オンライン集客」と「オフライン集客」の2つに大別できます。オンライン集客はインターネットを使って集客を行うのに対し、オフライン集客はインターネットを使わずに集客することが大きな違いです。
インターネットが生活に浸透したとはいえ、必ずしも全員がインターネットを利用しているとは限りません。そのため、看板やチラシ、新聞などのオフライン集客が適している場合もあり、施策やターゲットに応じてどちらを選択するのかが重要なポイントとなります。
オンライン集客のメリット
近年、集客方法が多様化しており、やみくもに広告・宣伝を行っても期待する効果が得られない場合があります。
そのため、広告手法によってどのようなメリットを得られるのか把握し、最適な方法を選択することが大切です。ここでは、オンライン集客のメリットを見ていきましょう。
集客エリアが広い
集客エリアが広いことがメリットの一つです。
インターネットを利用することで、エリアはもちろん、県や国境を越えて日本を含む世界中の消費者に物やサービスをアプローチできます。店舗を持たない企業やサービスも、オンラインを通して認知度アップにつなげることにより、全世界をマーケットとして販売活動を行えます。
物を用意する必要がない
オフライン広告は、チラシやポスター、看板などの物理的な材料が必要ですが、オンライン集客ならインターネット環境さえあれば集客が可能なので、物を用意する手間やコストが発生しません。
たとえば、デジタル広告やSNSでのキャンペーンは、データを基に集客を進めていきます。また、修正があった場合、看板や広告のように一から作り直す必要がなく、必要に応じてその場で変更や修正ができるのも魅力です。
施策結果の分析が可能
施策の結果をリアルタイムで分析するできる点も、大きなメリットの一つです。
分析ツールを利用することで、キャンペーンの効果やユーザーの行動を詳細に把握することができ、分析結果から効果的な施策ができているか、継続すべきか、改善点の洗い出し・フィードバックが容易になります。実施した集客活動に対して正しい分析ができるため、サイクルを繰り返すことで効果的な集客につなげやすくなります。
オンラインの集客方法4選
ひとえにオンライン集客といっても、多種多様な集客方法があります。
ここでは代表的な4つの集客方法をピックアップし、それぞれの特徴や違いを解説します。
SEO
SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、Webサイトを検索結果画面で上位表示させる施策です。
ターゲットを絞ってWebサイトを作り、特定のキーワードでの上位表示を狙います。一度上位表示されれば継続的かつ安定的なアクセスが見込めるうえに、広告とは違ってクリック数や表示件数に応じて費用が発生しないため、一度ノウハウさえ理解すれば費用をかけずに実践可能です。
ただし、成果が出るまでに時間がかかる点や、必ずしも上位表示されるとは言い切れないのはデメリットです。また、検索エンジンのアルゴリズムが変更されれば、突然検索順位が低下することも懸念点です。
SNS
SNSを使った集客方法とは、企業が自社のアカウントを作成し、コンテンツを投稿することで集客につなげる手法です。
InstagramやTwitter、Facebookなどが主なプラットフォームとして挙げられ、投稿したコンテンツが話題になれば拡散されて、話題になったり、フォロワーではない潜在ユーザーに情報が届いたりするケースもあります。
また、コメントなどを通じてユーザーとの直接的なコミュニケーションが取れる、無料でアカウント開設・運用できるといったメリットがあります。
しかし、拡散力が高いことがリスクになることもあり、誤った情報を発信してしまったことで、企業イメージが低下したり、炎上したりするリスクがあるので注意が必要です。なお、すぐに効果が出る手法ではないため、継続的に運用していく体制も構築しなければなりません。
MEO
MEOは「マップエンジン最適化」を指し、Googleマップの検索結果で自社情報を上位表示させる手法です。エステサロンや工務店など、実店舗を持っている場合において効果的な集客手法といえます。
SEOやSNSのように、幅広いターゲットにアプローチできるわけではありませんが、ターゲットが絞られる分、競合の数が少ないというメリットもあります。基本的に競合となるのは同じエリア内で類似サービス・物を販売する店舗のみです。
ただし、工務店やエステサロンなど地域密着型かつ実店舗型のサービスでないと効果が得にくいこと、顧客が自由に口コミを投稿できるため、ネガティブな口コミによって評判が落ちるリスクがあるといった点がデメリットです。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントとは、企業や店舗が開設できるLINEのビジネス用のアカウントを使って集客を行う手法です。
友達追加したユーザーに新商品情報やクーポン・セールなどの情報を送れるサービスです。好きなタイミングでユーザーに情報を届けることができるため、「プッシュ型メディア」に分類されます。
LINEは日本人の生活に根付いているSNSであるため、送ったメッセージの開封率が高いことがメリットです。また、LINEは、原則1人1アカウントの仕組みが導入されているため、捨てアカウントが存在しにくいのも魅力でしょう。
ただし、LINEは個人間やBtoCでのやり取りには広く利用されているものの、企業間でのやり取りはメールが一般的です。そのため、LINE公式アカウントによる集客は、業種が限定的である点がデメリットといえます。
また、LINEは気軽に友達追加ができる反面、ワンタップでブロックもできてしまいます。ブロックされてしまうと情報が届けられなくなってしまうため、情報の配信頻度や内容には注意が必要です。
まとめ
今回はオンライン集客について解説しました。
オンライン集客とは、インターネットを使って集客を行う方法であり、幅広いターゲットにアプローチできたり、物を用意する必要がなかったりする点がメリットです。SEOやSNS、LINE公式アカウントなどさまざまな手法があるので、特徴を押さえてターゲットや目的に合う方法を選択しましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、最適なオンライン集客を実践してみてください。
記事の担当者(執筆/監修)
株式会社スマイクリエイト/代表取締役安部圭一/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。今まで蓄積した経験と知識を活かし、自身でキーワード選定やコンテンツ記事の執筆を行い、ローカルキーワード戦略に於いて、2000以上のキーワードで上位表示を達成する。その結果、新規お問い合わせは年間2,800件を超え、創業4年で年商1億円を突破。2023年よりネット集客の実績と経験を活かし再現性の高いSEOサポート事業を開始する。