SXOってなに?SEOの間違いでは?これからのネット集客でSXOを理解する事は超重要!

SXOを聞いてピンとくる方は、ネット集客に関心のある方、どちらかと言うと詳しい方だと思います。一般の方だと「SEOならなんとなく聞いた事あるけど・・・SXO?何かのメーカー?」この様な答えが返ってきても何ら不思議ではありません。実は、このSXOは今後ますます重要になってくるネット検索の集客手法であり、上位表示を行う上で欠かせない考え方と言えます。

目次

SXOとは何か?

SXOは「Search Experience Optimization」の頭文字をとった略語になります。読み方は「サーチ・エクスペリエンス・オプティマイゼーション」

Search=検索

Experience=経験

Optimization=最適化

日本語的に分かりやすく言い表すと「検索体験の最適化」となります。

具体的には、”検索ユーザーの検索意図により合致したコンテンツの提供を行い、検索ユーザーの満足を得る”この概念、考え方がSXOとなります。

例えば、「運動+ダイエット」と検索する検索ユーザーについて考えてみましょう。検索ユーザーの満足を得るには、どの様な情報が必要でしょうか。

・運動して痩せたい

・どれくらい運動すれば何キロダイエットになるのだろう?

・どんな運動(ジョギング・筋トレ・水泳など)が効果的に痩せるのだろうか?

・おすすめのダイエット機具ってどんなものがあるの?いくらぐらい?

・運動ダイエットはやっぱり長続きしないのかな?

・運動ダイエットで長続きするコツは?

・運動って昼する?夜する?どちらがダイエット効果が高い?データある?

・運動ダイエット以外に健康的に痩せる方法はある?

その他にも色々あるとは思いますが、運動+ダイエットで検索される検索意図は様々です。想像力を働かせて、それらのユーザーに対して満足してもらえるだけの情報を分かりやすく提供し、ユーザーの検索体験を満たす事がSXO対策となるのです。

SXOとSEOは何が違う?!

次に、SXOとSEOの違いについて考えて行きたいと思います。SEOを少しおさらいしますが、SEOは「Search Engine Optimization」(サーチ エンジン オプティマイゼーション)の頭文字をとった略語になります。日本語的には「検索エンジンの最適化」です。

つまり、SEOとは、検索エンジンに対して自分のページがより有益なサイトであるとアピールする事が主な目的になっています。

一方、SXOは、検索ユーザーがより満足できるページなのかに重点をおいたコンテンツ作りになっているのです。

以下では、一般的に言われるSXOとSEOの主な対策について書き出しています。

SXOで上位表示を狙う対策

・検索ユーザーのニーズを深く知り、満足してもらえるコンテンツ作り

・サイトの使いやすさを向上させる(ユーザビリティの強化)

・モバイルサイトの高速化(表示速度が遅いとユーザーがストレスに感じる)

・セキュリティ強化

SEOで上位表示を狙う対策

・検索キーワードの難易度

・検索キーワードのボリューム

・タイトル・見出しの設定

・サイト内の内部リンク

・被リンク獲得

・メタディスクリプション

・メタキーワードの設定

・alt属性

実はSXOは既にSEOにも組み入れられている

SXOとSEOの違いについて、なんとなくわかった様な・・・わからない様なって方も多いのではないでしょうか?

それもそもはず、実はSXOの考え方は既にSEO対策においても重要とされている部分を多く含んでいるからです。と言うか個人的には全て含んでいると感じます。

例えば、SXOで、ユーザーの検索意図をくみ取って答えを返す考えは、コンテンツSEOでも当たり前の施策です。また、ユーザビリティ(サイトの使いやすさ)モバイルページの高速化はSEOに於いても必須となっています。

SXOの考えは2016年頃から注目される様になってきましたが、SXOで重要とされる部分の多くは必然的にSEO対策で取り入れられており、既にSXOの考え方はSEO対策に浸透していると考える事ができます。

今後SXOがますます重要になってくる理由

SEO対策では検索エンジンロボットにより有益な情報(サイト)であるとアピールする事に軸足が置かれていた時期がありました。キーワードをページ内に詰め込んだり、大量の被リンクを張ったりする施策です。自作自演のリンクや購入した被リンクで検索エンジンを欺き「ほら、人気のあるページでしょう!キーワードが詰まったサイトでしょう!」と表向き検索エンジンロボットの好みに仕上げる手法です。ブラックハットseoとも言われ、実際にこの様なページが検索結果の上位に表示されていた時期もあります。ただ、この様な検索ユーザーの検索意図とは無関係のページは無意味なコンテンツとして歓迎される訳はありません。

そこでGoogleは、ランキングアルゴリズムの変更とよりユーザーファーストなコンテンツが検索上位に来るように対策を行っていくのです。

Googleは低品質なページが上位表示されると困る

システムの穴をつき低品質なページが上位表示されるとGoogleが一番困るのです。検索サイトの収益源は広告収入です。低品質のページが上位に表示されると検索ユーザー離れが深刻化し広告主からGoogle自体が見放されてしまいます。

そこで、2011年2月にパンダアップデート(Panda Update)と言われるコアアップデートを初めて行いました。このアップデートは低品質なサイトの順位を下げて、より高品質なサイトを上位に表示するための施策として有名です。

さらに、2012年4月にはペンギンアップデート(Penguin Update)を行いました。被リンクにフォーカスしたアップデートで、これまで意味のない被リンクでもある種 評価対象にされていた悪しき評価基準を一新した施策です。購入した外部リンクや検索ユーザーに有益でないリンクが多いページはペナルティを受ける事になりました。

※これ以外のコアアップデートも2003年以降から数多く行われており、小規模のアップデートは日々行われております。その中でも上記2つのアップデートは低品質なページと高品質のページの入れ替えに大きな影響をもたらせたと位置づけられています。

ユーザーファーストなコンテンツ

より検索ユーザーに寄り添った、検索ユーザーの為になるコンテンツこそ検索順位の上位に表示されるべきだとGoogleは考えています。それがすなわちSXOであり、現在のSEO対策ともいえます。

筆者が考えるユーザーファーストなコンテンツの裏側では次の2つの影響も見え隠れしていると考えます。

溢れかえる情報

ある物事についての情報が既に溢れかえっています。

ある物事とは、例えば「ダイエット+運動」でもいいですし、「新入社員の挨拶」でもよいです。「お葬式のマナー」でもよいでしょう。

つまり、これらの検索キーワードで調べると、ある程度似通った答えを得られる事ができます。ただしそれは本当に検索ユーザーが求めている答えだったのでしょうか?

検索順位1位のページ、もしくは2~3位のページで検索ユーザーは満たされて、その検索行動での経験を満足して終える事ができたのでしょうか?

ユーザーの検索行動としてページを閲覧した時間や、再検索キーワードを入力した行動もこれからのコンテンツ評価には重要とされています。つまり、溢れかえっている情報の中で、よりSXOを備えたコンテンツこそが今後さらに重要視されていくと考えます。

AIの台頭

ChatGPT(チャット ジーピーティー)を筆頭にこれから対話型AIの時代が早々に訪れると予想されます。ネット上にある情報を瞬時に要約したり答えを返すAIは、検索業界にも大きな影響を及ぼすでしょう。対話型AIが検索ロボットの互換上位になるイメージは現時点ではありませんが、検索(何かを調べる)というアクションにおいては、一定のシェアを奪われる事になると考えられます。そうなると、検索連動型等への広告費減少の影響も見え隠れします。

AIと渡り合う為にも、E-E-A-Tを基準により信頼性の高い情報源、体験を通じている人の専門的な意見、業界を理解している権威性(広い知識のあると裏付けされている人)の有益なSXOコンテンツは大きな価値を持ちます。これらのコンテンツが上位表示する事は、信頼性の担保が確立されていないAIからシェアを奪われにくくする為には大切な施策といえるのでないでしょうか。

まとめ

今回はSXOについて、いろいろと考えて見ました。結果、現在ではSXOはSEOの対策にもれなく盛り込まなくてはならない要件だと言えます。また、今後まずますSXOの重要性が増す理由として、「溢れかえる情報」「AIの台頭」を挙げて見ましたがいかがでしたでしょうか?この2つは私が考えている見方なので、何かの参考になれば幸いです。


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