サイトを運営する中で、「低品質コンテンツ」「ペナルティ」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。メディアサイトや自社サイトを運営するにあたり、いかにペナルティを受けずに質の高いコンテンツを量産できるかがポイントとなります。
そこで、今回は、低品質コンテンツとは何かに加え、評価基準を解説します。さらに、評価が低かった場合の対処法についても併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
低品質コンテンツとは?
低品質コンテンツとは、一般的に「付加価値のない、内容の薄いページ」のことを指します。サイト運営をおこなううえで、さまざまな記事を更新していきますが、内容が薄い、ユーザーにとって価値がないと判断されたページは質が低いと判断されてしまいます。
サイトを運営するうえで、検索ページの上位に表示されるよう目指すことが一般的ですが、Googleから評価されなければ上位表示を目指すことができません。そのため、サイト全体の評価を高めるためにも、悪い評価を受ける記事などは更新しないようにするべきであるといえます。
低品質コンテンツの判断基準
内容が薄い、ユーザーにとって価値がないページに対して低い評価が付きやすいことは理解したものの、そもそもどういった判断基準で決められるのかわからない方もいるでしょう。
評価基準を理解しておくことで、質の悪い記事などを制作することを避け、反対に評価されやすいサイト運営を目指すことにもつながります。
ここでは、Googleの判断基準を詳しく見ていきましょう。
自動作成された記事やデータ
Googleの公式見解としては「制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価する」とされています。その為、AIによる文章作成自体は全く問題ありません。
一方で、昨今はAIの普及により、誰れでも簡単かつ大量に自動で文章作成ができるようになりました。しかし、AIが作成した文章は、あくまでもすでにインターネット上に出ている情報をもとになっていることから、情報が薄かったり、文章が成立していなかったりするケースも少なくありません。
また、SEOを狙うあまり、むやみやたらにキーワードが散りばめられた文章となっていて、Googleから評価されにくくなってしまうケースもあります。
AIによって自動作成された記事やデータは、情報の信ぴょう性が確かでないことがあったり、文章として成立していなかったりするケースもあり、結果的に質が低いと見なされるケースがあります。
コピーされたコンテンツ
記事をつくるときは、他のサイトやページとできるだけ重複しないように注意することが一般的です。しかし、中には文章や構成をそのままコピーして、あたかも自分が制作したもののように発信しているケースがあります。
たとえ意図していない場合でも、コピー率の高い記事は低い評価を受ける可能性が高いです。とくに無断でコピーされた記事やデータは、Googleからの評価が下がるだけでなく、著作権法にも反する恐れがあるので注意しましょう。
内容が薄い広告コンテンツ
ページ内に広告を貼り付けたり、アフィリエイトリンクを設置したりすることで、収益化を目指すことが可能です。しかし、内容が薄く、情報が適切ではない広告は、Googleからクオリティが低いと判断されてしまう恐れがあります。
とくに、サイトの閲覧をさまたげるようにアフィリエイトリンクをむやみに貼り付けていたり、商品紹介やレビューを他サイトからそのまま転載していたりするだけのページは、質が悪いと見なされやすいでしょう。
誘導コンテンツ
誘導コンテンツとは、別名ドアウェイページとも呼ばれており、特定のサイトに誘導するためだけに作られたページのことです。
たとえば、地域名だけを変えて記事を大量生産し、最終的には同じウェブサイトにリンクするというケースが誘導コンテンツにあたります。あくまでも誘導するためのページに過ぎないので、ユーザーにとって有益でないと評価される可能性があります。
記事を量産して、誘導コンテンツを作ること自体は問題ないのですが、内容によってはクオリティが悪いと判断されてしまって、ペナルティの対象になりかねません。
コンテンツのクオリティはどうやって確認する?
判断基準は理解できたものの、そもそもどうやってサイトや記事の質を確認するのでしょうか。
一般的に、ページのコピー率を確認するのが一般的です。コピー率が高いということは、他サイトと内容が重複しており独自性に乏しいことから、評価が悪くなりやすい傾向があります。
逆にコピー率が低ければ、独自性があると判断されて、Googleから高く評価される可能性があり、上位表示を目指せるでしょう。昨今は、オンライン上で気軽にコピー率を判断できるツールがあります。そういったコピーチェックツールを活用するのもいいでしょう。
なお、コピーチェックツールには無料で利用できるもののほか、有料のツールもあります。無料ツールの場合、一度にチェックできる文字数に制限があったり、広告が表示されたりと使い勝手が悪いこともあります。一方、有料ツールであれば、無料ツールよりもチェックできる文字数が多く、広告表示もないため、スムーズにチェックできるでしょう。
低品質コンテンツの対処法
質の低い記事やコンテンツがあり、早急に対処したい方もいるでしょう。ここでは、具体的な対処法を3つ紹介します。
noindexを設定する
対処法の一つとして、noindex設定をおこなうのがおすすめです。noindexとは、Googleに対してインデックスしないようにするための設定であり、情報が少ないページや重複ページ、誘導コンテンツなどに設定するのが一般的です。
noindexタグを設置することで、Googleからインデックスされないようになるので判断対象から除外されます。
リライトして品質を高める
どの記事の品質に問題があるのかわかっている場合は、早急に記事をリライトしましょう。独自性がなく、権威性に乏しい記事をしっかりとリライトすることで、クオリティがあり、Googleからの評価が高まる可能性があります。
もちろん、リライトには、それなりの知識とテクニックが必要となります。しっかりと対策すれば、高品質のページに改善できるので、リライトを検討しましょう。
コンテンツを削除する
記事のリライトが難しい場合は、思い切ってページ自体を削除するのもいいでしょう。ページを削除すれば、そもそも質の悪いコンテンツを保有していないことになり、サイト全体の評価が高まる可能性があります。
ただし、誘導ページやアフィリエイトリンクページなど、ページによっては削除したくないこともあるでしょう。そういった場合は、先ほど説明したnoindexタグで対処することをおすすめします。
まとめ
今回は「低品質コンテンツ」をテーマに、判断基準や確認方法、対処法などを解説しました。
コピー率が高かったり、ユーザーにとって有益でないと判断された誘導コンテンツがあったりすると上位表示を目指すことができません。
健全かつ効果のあるサイト運営をおこなうためにも、どのようなポイントでGoogleの評価が変わるのか、悪い評価を受けた場合の対処法を知っておくことが大切です。
記事の担当者(執筆/監修)
株式会社スマイクリエイト/代表取締役安部圭一/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。今まで蓄積した経験と知識を活かし、自身でキーワード選定やコンテンツ記事の執筆を行い、ローカルキーワード戦略に於いて、2000以上のキーワードで上位表示を達成する。その結果、新規お問い合わせは年間2,800件を超え、創業4年で年商1億円を突破。2023年よりネット集客の実績と経験を活かし再現性の高いSEOサポート事業を開始する。